平谷宿(三州街道)概要: 平谷宿は三州街道(伊奈街道)の宿場町で、岩村城の城下町(岐阜県恵那市岩村町)へ至る上村街道と南信濃に至る平谷街道が交差する交通の要衝として繁栄しました。美濃国と信濃国の国境に接していた事から特に戦国時代には武田信玄の三河侵攻や岩村城攻略に重要視され滝之沢城(平谷村指定史跡)の築城や滝之沢御関所(平谷村指定史跡)を設けました。
江戸時代に入り本格的に三州街道が開削されると宿場として整備され、江戸時代中期以降は、直接雇い主に物資を届ける中馬が発達し平谷宿でも多くの農耕馬が携わるようになりました。
平谷宿の入口(西町・向町)には馬頭観音(馬の守護神:平谷村指定有形文化財)石像が数多く建立されていて当地が馬と関わりの強い地域だった事が窺えます。中央付近には元々住民達が建立した観音堂が由来としている雲谷寺があり元和元年(1615)に現在地に移されています。
現在でも昭和初期に建てられた古い町屋が軒を連ね雰囲気のある町並みが残っています。
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