根羽宿(三州街道)概要: 根羽宿は三州街道(伊奈街道)の宿場町で、岩村城の城下町(岐阜県恵那市岩村町)、明智陣屋の陣屋町(岐阜県恵那市明智町)に至る岩村道と吉田城の城下町(愛知県豊橋市)に至る新城道が交差する交通の要衝として発展しました。
これらの街道の分岐点には明和8年(1771)に建立された道標があり「ゴハンギョ」(方言で高札場の意味:根羽宿指定文化財)と呼ばれ「此方 せんこう寺みち 此方 なこやみち 此方 不うらい寺みち」と刻まれています。
江戸時代以降流通が盛んになると中馬の拠点の1つとして賑わい問屋や馬宿、茶屋などが軒を連ね、江戸時代後期になると庶民による行楽が流行すると善光寺詣でや秋葉神社参拝などの参拝者が数多く利用し宿場も栄えました。
道路の拡幅工事などで古い町並みは失われましたが所々に昭和初期に建てられたと思われる町屋が点在し当時を感じさせてくれます。又、「甲陽軍鑑」によると天正元年(1573)4月12日に根羽上村で武田信玄が死去したとされ、近くには信玄塚(宝篋印塔:根羽村指定史跡)が築かれています。
三州街道(伊那街道・中馬街道):宿場町・再生リスト
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