つたや旅館(小諸市)概要: つたや旅館は旧北国街道沿いに位置しています。つたや旅館は創業300年を超える老舗旅館で太平洋戦争中には高浜虚子(明治から昭和の日本を代表する俳人・小説家)が疎開で逗留したことでも知られています。高濱虚子が小山栄一の支援の下、第二次世界大戦中に疎開してきたのは昭和19年(1944)9月、その後、昭和22年(1947)10月まで4年の間小諸に滞在し、常宿であるつたや旅館で度々仲間を集めて句会を催したとされます。
現在の建物は大正年間(1912〜1926年)に旧小諸銀行を模して建てられたもので、木造2階建て、入母屋、桟瓦葺き、平入り、腰壁は海鼠壁風の意匠を施し、2階を白漆喰、1階を黒漆喰で仕上げ外壁の両側には出の少ない袖うだつが基礎か軒下まで伸ばされ、ウダツの棟瓦として星印の丸瓦が異彩を放っています。現在は旅館業を廃業し「ギャラリーつたや」として活用され高浜虚子が使用した部屋も保存されています。
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