長野市松代町: 皆神神社

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概要・歴史・観光・見所
皆神神社(長野市松代町)概要: 皆神山(標高:679m)は円錐形の山姿や皆神神社時折見せる群発地震や発光現象などから太古から自然崇拝の対象になっていたと思われる霊山で、中腹や麓には「小丸山古墳」や「天の岩戸」などの古墳や天の岩戸伝説や天狗伝説などの伝説があり近年は皆神山は「太古に作られた世界最大のピラミッド」と言う説がある程です。又、皆神山は安山岩質の溶岩ドームで構成され、良質な石材を産出し、松代城の石垣としても利用されています。皆神神社は皆神山の山頂に鎮座する熊野出速雄神社、侍従神社、富士浅間神社、嘉佐八郎社などの総称で古くから神仏習合の修験場として繁栄していました。

熊野出速雄神社(皆神神社境内社)概要: 熊野出速雄神社の創建は養老2年(718)出速雄命の分霊を勧請したのが始まりと伝えられています。出速雄命は諏訪大社の祭神である健御名方命の御子神として格式が高く貞観2年(860)には従五位下、貞観14年(872)には従五位上、元慶2年(878)には正五位下に列しました。その後、神仏習合し熊野権現皆神神社(長野市松代町)(伊邪那岐命・伊邪那美命・伊邪那美命)を勧請し皆神山の3つの峰である西の峰、中の峰、 東の峰にはそれぞれ大日如来、阿弥陀如来、弥勒菩薩が安置され熊野三社大権現と呼ばれる呼ばれるようになりました。中世以降は修験場として繁栄し信濃の北半分は戸隠神社、南半分は皆神神社が中心となり、本山派山伏に限っては皆神神社が信濃全域の支配権を得ていました。歴代領主からも庇護され江戸時代には社領200石が安堵されていました。明治時代初頭に発令された神仏分離令と修験廃止令により仏式と修験が排され(別当寺院だった和合院は廃寺)現在の社号である「熊野出速雄神社」に改称しています。現在の本殿は康応元年(1389)に再建されたもので撞木造、妻入、鉄板葺、梁行3間、桁行5間、1間向拝付、室町時代初期の社殿建築で中世修験道の遺構として貴重な事から平成6年(1994)に長野県県宝に指定されています。皆神神社の境内は本殿の他、随神門(旧仁王門と思われる)が現存し、社宝として大日如来、阿弥陀如来、弥勒菩薩を所有するなど神仏混合時代の名残が残り境内は荘厳な雰囲気に満ち溢れています。

侍従神社(皆神神社境内社)概要: 侍従神社の祭神である侍従神は内山城の城主内山満久の皆神神社(長野市松代町)3男満顕とされる人物です。内山満久がどの様な人物かは不詳ですが、長野県佐久市にある内山城の城主は内山氏である事から、その一族だったと思われます。内山城は天文15年(1546)、武田信玄の佐久侵攻により落城している為、内山氏は没落の憂いにあった為、一族の中には出家する者もあった事が推察されます。皆神神社に伝わる伝承によると満顕は13歳の時に京都の鞍馬山で修行を行い、その後も全国の霊山で修行を重ねて内山氏の滅亡した後に皆神山に登り皆神山修験の基礎を築いたとされます。修験僧時代には「大日寺和合院宥賢」と称し、皆神山では「侍従天狗坊」と呼ばれていたようで、弘治2年(1556)に死去する直前に、自分は不動明王の化身になる事を遺言で残した事から、死去後は「侍従坊大天狗明王」として祭られるようになっています。明治時代の神仏分離令により社号を「侍従神社」に改め、皆神神社の一翼を担うようになりました。社殿は江戸時代後期の弘化3年(1846)に建てられたもので、入母屋、銅板葺、正面千鳥破風、桁行4間、梁間3間、正面1間軒唐破風向拝付。

皆神神社の文化財
 ・ 熊野出速雄神社本殿−康応元年−撞木造−長野県県宝
 ・ 木造大日如来坐像−永正4年−寄木造、像高33cm、彩色−長野市指定文化財
 ・ 木造阿弥陀来坐像−永正4年−寄木造、像高33cm、彩色−長野市指定文化財
 ・ 木造弥勒菩薩坐像−永正4年−寄木造、像高33cm、彩色−長野市指定文化財
 ・ 皆神山のクロサンショウウオの産卵池−長野市指定天然記念物

皆神神社
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