中村神社(長野市松代町)概要: 中村神社は長野県長野市松代町西条字中村に鎮座している神社です。中村神社の創建は不詳ですが平安時代後期の延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に記載されている式内社とされます。当初は高遠山中腹の宮の平にあったそうですが延長5年(927)時点では既に現在地に遷座していました。以来、西条地区の産土神として住民に崇敬され、中世には松代周辺を支配した西条氏が庇護しています。永禄年間(1558〜1570年)に兵火により多くの堂宇、社宝、記録などが焼失し永禄12年(1569)に西条裕直が社殿を再建しています("信州埴科郡英多邊庄西条大国大明神社造営"の棟札が現存しています)。
中村神社は古くから神仏習合し江戸時代までは「大国大明神」と称していましたが、明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏教色が排され村社に列しています。中村神社の拝殿は入母屋、銅板葺き、妻入り、間口3間、奥行き5間、正面から3間分の外壁は吹き放し。本殿は一間社流造、銅板葺き。祭神は天兒屋根命、大國主命、健御名方命、素盞嗚命。又、境内にあった樹齢250年、高さ22mの大杉が平成15年(2003)の善光寺御開帳の折切り出され回向柱として奉納されています。
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