清水寺(長野市松代町)概要: 龍燈山蓮華院清水寺は長野県長野市松代町西条に境内を構えている寺院です。清水寺の創建は平安時代初期の延暦22年(803)に坂上田村麻呂が東夷東征の際、戦勝祈願の為に開基となり寛空上人が開山したのが始まりと伝えられています。その後、清水寺の寺運が隆盛し境内には七堂伽藍が建ち並び広く信仰を広めます。一時衰退しますが戦国時代に入り武田信玄から帰依され再び境内が整備され、江戸時代に入ると徳川家の祈祷寺として徳川家や松代藩(藩庁:松代城)の藩主真田家から庇護され再び寺運が隆盛します。
清水寺は格式が高く真田家でさえ境内に入る際は下馬したと伝えられています。当初は十二原にありましたが正徳年間(1711〜1715年)に火災により多くの堂宇や寺宝、記録などを焼失し享保年間(1716〜1735年)に現在地に移ってきました。又、清水寺は北信濃厄除大師としても信仰され多くの参拝者を集めています。山号:龍燈山。院号:蓮華院。宗派:真言宗豊山派。本尊:千手観音立像。
清水寺の文化財
木造千手観音菩薩立像-平安初期-像高178.8p,一木造,漆箔-国指定重要文化財
木造観音菩薩立像-平安初期-像高159.1p,一木造,漆箔-国指定重要文化財
木造地蔵菩薩立像-平安初期-像高157p,一木造,肉身漆箔-国指定重要文化財
木造薬師如来立像-平安初期-像高104p,桧材,一木造,肉身漆箔-長野県指定県宝
木造毘沙門天立像-平安初期-像高177p,桧材,一木造-長野市指定重要文化財
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