中野陣屋(旧県庁跡)概要: 中野陣屋は慶安3年(1650)に天領の代官陣屋として築かれました(伝承では戦国時代上杉家の陣屋が築いていたとも伝えられています。)。江戸時代当初の中野地方は中野、西条、新野、金井とそれぞれの地区に陣屋を構えていましたが享保9年(1724)に中野陣屋に統括され敷地も東西87m、南北65mと5万石を統治する信州随一の天領陣屋となりました。敷地内には代官の役宅の他、長屋、籾蔵、牢屋などの施設があり天領を治める為、代官はじめ元締や手付などが常駐し業務を担っていました。明治元年(1868)に中野陣屋が廃止されると伊那県中野分局が置かれ、明治3年(1870)に中野県が成立すると県庁が置かれました。しかし、同年に中野騒動が勃発し施設は焼失し、新庁舎建設前に長野県が発足し中野県庁は廃止となりました。現在は石垣の一部と井戸が残るのみですが歴史的に貴重な事から昭和39年(1964)に長野県指定史跡に指定されています。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-中野市教育委員会
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