自成寺

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概要・歴史・観光・見所
自成寺(佐久穂町)概要: 金剛山自成寺は長野県南佐久郡佐久穂町余地に境内を構えている曹洞宗の寺院です。。自成寺の創建は戦国時代の永正3年(1506)、伴野左近中将自成(境内背後の勝見城は伴野自成が築城したとも云われています。)が中心となり俊庵麟英和尚(最乗寺の僧:神奈川県南足柄市)を招いて開山したのが始まりと伝えられています。一方、伝承によると明応年間(1492〜1501年)に杣を生業としていた男の子供が小僧として当寺に預けられていましたが、無残にも殺害され遺骸を近くにある「ちぼちの池」に投げ込まれました。

すると、不思議な事や、不吉な事、災いが立て続けに起こり村人は困り果てました。たまたま、巡錫で当地を訪れた俊庵麟英和尚に村人が相談し、和尚が「ちぼちの池」で御経を唱えると、池から小僧の霊が出現し「これで成仏できます」と言って姿を消しました。和尚の霊験を聞いた、領主の伴野自成はお寺の住職に迎え入れ金剛山自成寺と呼ばれるようになったと伝えられています。

この地は武田勢の上州進軍の行程上にあった為、武田信玄が度々戦勝祈願に訪れ、永禄4年(1561)には陣鐘(明応8年:1499年制作、界円下行宗作、高さ28cm、口径22cm、「明応八年未十月吉日作之」の銘)を寄進しています。自成寺本堂には武田家三代の位牌が安置され屋根の棟には武田菱が掲げられている事からも武田家と関係が深かった事が窺えます。

正面にある山門は元禄11年(1698)に建立されたもので三間一戸、入母屋、金属板葺き(元茅葺)、楼門形式、間口7.5m、奥行4.6m、上層には十六羅漢像と観音菩薩像が下層には仁王像が安置されています。自成寺山門・陣鐘は貴重な事から昭和49年(1974)に佐久穂町指定有形文化財に指定されています。山号:金剛山。宗派:曹洞宗。本尊:釈迦如来、文殊菩薩、普賢菩薩。

【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-佐久穂町教育委員会

自成寺:写真

自成寺
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