日向畑遺跡(上田市真田町)概要: 日向畑遺跡は長野県上田市真田町長角間に位置しています。案内板によると「 この周辺は真田氏の最初の居館跡と考えられている。遺跡はその西側の部分にあり発掘調査の結果五輪塔宝篋印塔を墓標とし、火葬骨を埋葬した墳墓跡であることがわかった。石塔群の形態からみて、室町時代から戦国時代(14世紀末〜16世紀末)にかけての遺構と考えられ、付近の歴史的考証から真田氏に関係があったとみられる。 上田市教育委員会 」とあります。日向畑遺跡は真田氏の城とされる松尾城の麓に位置し、真田幸村(又は幸隆)を模した神像が祀られている安知羅明神や阿弥陀堂が隣接しています。
昭和46年(1971)の発掘調査では宝篋印塔6基、石造五輪塔11基(納骨遺跡としては23箇所)の他、中世の石器や土器、鉄器、火葬骨なども見つかっており往時の真田氏の菩提寺である常福院跡地とも推定されています。天文10年(1541)、真田幸隆は海野平合戦で武田、諏訪、村上の連合軍破れ上州(現在の群馬県)に落ち延びた為、その際、菩提寺であった常福院が廃寺となり墓石等も土中に埋められたとも考えられています。日向畑遺跡は昭和50年(1975)に上田市(旧真田町)指定史跡に指定されています。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-上田市教育委員会
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