松下家住宅(大鹿村)概要: 松下家は中世から続いている旧家で江戸時代には名主組頭を歴任した家柄です。現在の松下家住宅は文政3年(1820)に建てられた建物で、切妻、妻入、鉄板葺、越屋根付の本棟造りで桁行14.6m、梁間15.8mあります。内部には三列に12部屋ある大型民家で、書院や床付きの座敷や式台付きの玄関があるなど格式の高さが窺える一方で、壁が少なく部屋の配置など比較的新しい時代の要素や、北側が別構造になるなど地域の特徴も見られます。母屋の北側にある土蔵は明和9年(1772)の建築で切妻、桟瓦葺、桁行7.7m、梁間5.1m、外壁は白漆喰仕上げ、腰壁は下見板張り縦押縁押え、母屋と共に昭和48年(1973)に国指定重要文化財に指定されています。又、敷地に隣接して妙清庵(天明元年再建、平成元年改築)が建立されていて松下家の持仏である地蔵菩薩像(大鹿村指定有形文化財)が安置されています(伊那坂東三十三観音霊場二十五番札所)。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-大鹿村教育委員会
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