旧井澤家住宅(伊那市)概要: 旧井澤家住宅は長野県伊那市西町に屋敷を構えている古民家です。井澤家は高遠藩(藩庁:高遠城)屈指の豪農で、三州街道の宿場町で中山道(木曽路)と甲州街道を結ぶ交通の要衝だった伊那部宿に居を構えていました。天明2年(1782)には2代目要右衛門が酒造販売を創業し、3代目喜左衛門の代には高遠藩の財政を支えるまで成長し名字帯刀が許されています。
井澤家住宅は天保11(1840)、天保14年(1843)の2回の伊那部宿での大火にも類焼を免れてたことから、それ以前の17世紀末〜18世紀初期に建てられたと推定される古建築物です。井澤家住宅は現存する伊那部宿の建物中でも最古で最大とされ破風屋(大屋根・本棟造)という長野県内で見られる形式を継承し、木造2階建て、切妻、妻入、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、内部は向かって左端には「うまや」や「ものおき」、その隣は土間仕上げで「とおりにわ」と呼ばれる玄関から敷地奥まで土足で行ける通路、中央正面が「みせ」、その奥に日常生活を送る「かって」、向かって右端は接客が行われる「しもざしき」、「かみざしき」、「おくざしき」などがありました。現在は一般公開され大正期まで続けられた酒造関係の資料などを展示しています。旧井澤家住宅は平成11年(1999)に伊那市指定有形文化財に指定されています。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-伊那市教育委員会
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