三重塔(真楽寺)概要: 真楽寺三重塔は江戸時代初期の慶長18年(1613)に火災により焼失後の江戸時代中期の寛延4年(1751)に再建されました。初層の1辺は12.5尺と中規模で3層とも大きな寸法の変化が少なく縁が高いなどの江戸時代に建立された三重塔の特徴をよく表しています。屋根は宝形屋根、銅板葺、三間塔婆、外壁は真壁造り板張り、内部の須弥檀には春日厨子が納められており当時は大日如来が安置されていたそうです。初層正面中央のみ扉口を設け、意匠も正面性を意識したものに構成されている事から、境内背後に控える浅間山を神社でいう御神体のような関係性を表現したと推察されます。真楽寺三重塔は江戸時代中期の三重塔婆の遺構として貴重な事から平成15年(2003)に長野県の県宝に指定されています。
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