別所神社

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概要・歴史・観光・見所
別所神社(上田市)概要: 別所神社は長野県上田市別所温泉に鎮座している神社です。別所神社の創建は鎌倉時代初期の建久年間(1190〜1199年)に熊野本宮大社(和歌山県)の分霊を勧請したのが始まりとされ、以来、別所温泉の産土神として信仰されました。明治初頭に発令された神仏分離令に仏式が排され、明治11年(1878)に当初の熊野社から現在の社号である別所神社に改称しています。社殿背後の祠には男石、女石、子種石が祀られていることから古くから縁結びに御利益があるとし鳥居の額にも「本朝縁結大神」が掲げられています(民俗学的にも貴重)。境内には皇大神宮など多数の境内社が建立されており信仰の篤さが感じられます。祭神は熊野大神。

現在の別所神社本殿は江戸時代後期の天明8年(1788)に建てられた建物で、一間社隅木入春日造、桟瓦葺、棟梁は上田房山出身の末野庄兵衛安定です。末野氏は別所温泉本殿だけでなく塩野神社社殿(上田市指定有形文化財)や安楽寺山門など数多くの社寺建築を手掛けており、当時の宮大工として知られた存在だったようです。別所神社本殿は建物全体に精緻な彫刻が多数施され18世紀の神社本殿としては規模が大きいなど貴重な存在として平成6年(1994)に上田市指定有形文化財に指定されています。

別所神社拝殿は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行3間、正面1間唐破風向拝付き、外壁は真壁造白漆喰仕上げ、比較的新しい建物の印象を受けます。

別所神社・神楽殿 概要: 建築年は不勉強の為不詳。木造平屋建、切妻、桟瓦葺、桁行8間、梁間4間。神楽殿兼農村舞台だったと思われます。建物の両側には役者の控え室や道具などが収納出来るスペース、向かって左側の檀は浄瑠璃を語る「太夫ヤグラ」や「下座」と呼ばれ、お囃子が行われた場所と思われます。背後の壁面が大きく開口し別所温泉の町並みが見下ろせるようになっています。元々空いていたものか、観光用に開けられていたのかは不詳。正直、このように背後が大きく空いている農村舞台は見たことはありません(もしかしたら多数存在するのかも知れません)。

別所神社の境内周辺は鎌倉時代後期に塩田北条氏が支配した塩田平と呼ばれる地域で、別所神社をはじめ、前山寺中禅寺生島足島神社などの社寺が点在し信州の鎌倉と呼ばれ多くの観光客が訪れています。

【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-上田市教育委員会

別所神社:本殿・拝殿・写真

別所神社
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