南照寺(川東善光寺)概要: 千曲川を挟み西側(長野市)を川西善光寺、東側を川東善光寺と称し古くから信仰されてきた寺院です。本尊の金銅製阿弥陀三尊像は阿弥陀如来と脇侍の観音菩薩、勢至菩薩からなり大和時代に三国伝来の秘仏と伝えられています。古くは江戸や名古屋などの大都市圏へ出開帳を行うほど信仰が広がり、文化11年(1814)3月11日には小林一茶も善光寺仏開帳に立会い日記にそのことを記しています(11日、午前中は晴れ、午後から雨、六川村に入り五郎邸で宿泊、中野善光寺で仏の御開帳、大仏があった)。
現在の本堂は文化8年(1811)に再建されたもので、撞木造(妻入屋根と平入屋根はT字に合わさった屋根形状、妻入。長野市の善光寺も同じ形式の屋根を採用しています)、鉄板瓦棒葺、間口4間、正面1間向拝付。境内にある芭蕉句碑は天保11年(1840)に建立されたもので元禄4年(1691)、芭蕉49歳の時に詠んだ「物いへは くちひるさむし 秋のかせ」の句が刻まれています。北信濃十三仏霊場13番札所(札所本尊:虚空蔵菩薩)。宗派:真言宗智山派。本尊:一光三尊阿弥陀如来。本寺:京都東山七条総本山智積院。
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