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旧古田晁生家(塩尻市)概要: 古田晁記念館は古田晁の生家だった建物で、長野県塩尻市北小野に位置しています。
古田晁は長野県東筑摩郡筑摩地村、現在の塩尻市出身で古田三四郎の長男として生まれました。
古田晁は旧制松本中学、旧制松本高等学校文科甲類を経て、東京帝国大学文学部に入学すると矢島羊吉らと評論誌「現実へ」を発行しています。
東京帝国大学文学部倫理学科を卒業すると父親が経営するロサンゼルスヴェニスの日光商会に勤務し、帰国後に筑摩書房を創業しています。
筑摩書房では「中野重治随筆集」の出版や「展望」を創刊し、日本の出版文化の発展に尽力しました。
母屋、土蔵、庭園、門が当時のまま保存され現在は「古田晁記念館」として一般公開されています。
1階には古田晁と関係が深かった臼井吉見、唐木順三、中村光夫、太宰治、草野心平、川端康成、島崎藤村などの書簡、原稿などが展示されています。
2階の和室は古田晁を慕う作家が度々逗留し執筆活動した歴史的な背景を残しています。
土蔵2階と母屋2階は渡廊下で繋がれてる独特な平面構成で、意匠的にも洗練され印象に残る場面を演出しています。
土蔵は昭和初期に建てられた建物で、土蔵造2階建、寄棟、桟瓦葺き、桁行11m、梁間5.5m、外壁は1階腰壁は海鼠壁仕上げ、2階は白漆喰仕上げ、建築面積79u。
2階は和室の座敷が三室連なり、外部に面した廊下は広く開口部を設け、開放的な構成となっています。
渡廊下は昭和初期に建てられた建物で、木造2階建て、切妻、銅板葺き、建築面積12u、数寄屋風建築。
門は昭和初期に建てられたもので、切妻、桟瓦葺き、一間一戸、腕木門形式左右袖塀付、間口1.8m。
土蔵造りの古田晁記念館展示室、渡廊下及び門は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事から平成21年(2009)に国登録有形文化財に登録されています。
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