諏訪神社(辰野町)概要: 諏訪神社は長野県上伊那郡辰野町宮木に鎮座しています。諏訪神社は建御名命と刺国若比売命の伝説が残る古社として広く信仰されました。刺国若比売命は健御名方命の御祖母神とされ、健御名方命が出雲国(現在の島根県)から建御雷神に追われた際、一緒に同行し、刺国若比売命だけはこの地に留まり一生を終えたと伝えられています(境内飛び地の「姥塚」が陵墓とされます)。歴代領主にも崇敬され安土桃山時代の天正3年(1575)には武田勝頼が所願成就を祈願して宝殿(本殿)を再建し、江戸時代初期の延宝2年(1674)には高遠藩(藩庁:高遠城)の藩主鳥居忠常が宝殿(本殿)を再建しています。
現在の諏訪神社本殿は延宝2年(1674)に建てられたもので一間社流造、銅板葺き、棟梁は藤原金三郎政次、一部天正3年(1575)の部材を再利用したものや元禄期に改修されたされた時のものが見られます。諏訪神社本殿と棟札(2枚)は江戸時代初期の神社本殿建築の遺構として貴重な事から平成3年(1991)に辰野町指定有形文化財に指定されています。拝殿は木造平屋建て、入母屋、銅板葺き、正面千鳥破風、平入、桁行6間、梁間4間、正面1間軒唐破風向拝付き。祭神:建御名命。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-宮木諏訪神社
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