真田幸村公隠しの湯(別所温泉)概要: 史実かは分かりませんが、池波正太郎著の「真田太平記」 に出てくる別所温泉はこの石湯をモデルにしたそうです。物語では別所温泉が真田家の隠し湯という設置で、幸村(信繁:真田昌幸の2男)が向井佐平次(物語中では武田家の落武者、ある意味幸村の腹心的な重要人物)と初めてあった場所とされます。又、幸村の愛人(?)的な立場の「お江」(草の者:女忍者)と結ばれたのも別所温泉(石湯)でした。その他にも度々登場した事で何時しか別所温泉=真田家の隠し湯というのが浸透してしまったようです。池波正太郎作の物語では真実とフィクションが絶妙に組み合わさっている為、読んでいる読者はあたかも全て真実のように錯覚するのかも知れません。ただ、真田家と別所温泉が全く関係が無かった訳ではなく、 真田昌幸と仲が良った小幡信貞は小田原合戦以後、昌幸を頼り別所温泉で隠遁生活送り、嫡男真田信幸(信之)は度々信貞を訪ね囲碁の相手をしていたとの話が残されています。
石湯(真田幸村公隠しの湯)では古くは岩の間から温泉が湧き出ていましたが現在新しく建てられた温泉にも湯船の周りに岩を配置して雰囲気を出しています。泉質は単純硫黄泉(低張性 アルカリ性 高温泉)、泉温50.9度(気温32度での測定)、殆ど無色澄明、硫化水素臭有。正面の標石の字は池上氏筆によるもの。
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