浄光寺(小布施町)概要: 浄光寺は長野県上高井郡小布施町雁田に境内を構えています。 浄光寺の創建は奈良時代の天平2年(730)に僧玄明が開山したのが始まりと伝えられています。大同4年(809)には坂上田村麻呂が北夷征定の際、戦勝祈願を行い見事願いが達成された為、堂宇を再建、境内を整備しました。現在の浄光寺薬師堂は応永15年(1408)に建てられたもので一重入母屋、茅葺、三間四面、蟇股や木鼻、天井、板壁に残る極彩色の仏画、斗供など室町時代初期の御堂建築の手法が残る貴重な事から明治40年(1907)に国指定重要文化財に指定されています(左側板壁に描かれた阿弥陀如来坐像が小布施町宝)。本尊の薬師瑠璃光如来十二神将(長野県宝、脇侍である日光・月光両菩薩像は小布施町宝)は応永16年(1409)に制作されたもので現在も"雁田の薬師様"として信仰されています。寺宝である阿弥陀如来立像は小布施町最古の鎌倉時代(14世紀)に製作されたもので像高13.4cm、重量225g、昭和57年(1982)に小布施町宝に指定されています。宗派:真言宗豊山派。本尊:薬師如来。
浄光寺の文化財
・ 浄光寺薬師堂−応永15年−入母屋、茅葺、3×4−国指定重要文化財
・ 金銅仏(阿弥陀如来立像)−鎌倉時代−銅造、像高13.4p−小布施町宝
・ 浄光寺薬師堂壁画−応永15年−中国宋様式、阿弥陀如来坐像−小布施町宝
・ 木造薬師如来坐像−応永16年−桧材、寄木造、像高44.5p−小布施町宝
・ 十二神将(12躯)−応永16年−桧材、寄木造−小布施町宝
・ 日光菩薩・月光菩薩−応永16年−小布施町宝
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