祥雲寺(小布施町)概要: 祥雲寺は長野県上高井郡小布施町小布施に境内を構えています。祥雲寺は小布施町の豪商で文人や思想家でもあった高井鴻山の菩提寺です。鴻山は葛飾北斎の門人として知られ江戸時代末期から明治時代初期にかけて浮世絵師としても活躍しました。天保13年(1842)には北斎を小布施に呼び寄せ、敷地内に作業場を設けると1年余りも滞在させています。ただし、商才には恵まれず豪商としては没落し明治16年(1883)、享年78歳で死去し祥雲寺に葬られました。祥雲寺境内には歴代高井家の墓や知友縁の遺品(愛用の太筆、得意だった妖怪画など)が保存されています。その他にも幕末の女子教育先駆者として名高い知関禅尼の供養塔や小林一茶の句碑(一茶57歳、文政2年:1819年に編纂された「風間本八番日記」に記載されていた句:「苦の娑婆や 桜が咲ば さへた迚」)、高井鴻山の漢詩碑が建立されています。又、祥雲寺本堂の天井には毘沙門大龍図(五本爪の龍)が小林聖花(大正9年〜平成10年:無名の画家で何度も中国に渡り独学で絵画を学んだとされます。毘沙門大龍図は15畳程の大作で日本では大変珍しい五本爪の龍が描かれています。聖花晩年の代表作とされます。)によって描かれています。宗派:曹洞宗。本尊:釈迦牟尼仏。
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