堀内家住宅(塩尻市)概要: 堀内家住宅は長野県塩尻市堀ノ内に位置している古民家です。堀内家は代々旧堀ノ内村の名主を歴任した家柄で豪農として知られていました。堀内家住宅は文化12年(1815)に下西条村の川上家の分家を移築したものと伝えられ工法や手法から18世紀後半に建てられたと推定されています。
堀内家住宅の建物は木造平屋建て(一部2階建)、本棟造り(切妻、妻入り)、板葺石置屋根、桁行き10間(18.4m)、梁間10間(18.2m)、雀おどりと呼ばれる棟飾りが特徴的で、一般的な町屋の切妻、妻入の建物とは異なり、正面間口が広い為、独特な外観となっています。外壁は真壁造、白漆喰仕上げ、正面2階開口部は格子戸で格子や屋根、式台付玄関など意匠にも優れています。
内部は大きく表、中、裏の3列に分かれ表は上座敷、玄関座敷、土間で構成され、中はオエ(居間)、台所(土間)、奥は奥の間、新座敷、裏座敷、寝間、ヨマなどの部屋があります。堀内家住宅江戸時代中期に建てられた大型の良好な本棟造り住宅として大変貴重な存在で表門と釘貫門と共に昭和48年(1973)に国指定重要文化財に指定されています。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-塩尻市教育委員会
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