円光寺(須坂市)概要: 円光寺は長野県須坂市小山に境内を構えている浄土真宗本願寺派の寺院です。円光寺の創建は室町時代の天文5年(1536)に中島六郎(本願寺8世蓮如上人の直弟子)が開基となり開かれたのが始まりとされます。当初は現在の長野県長野市柳原布野村に境内を構えていましたが、須坂中島や臥竜山麓など移転を繰り返し安土桃山時代に現在に境内を移しました。明治6年(1873)には学制発布に伴い、境内が「止善学校」として利用されています。
案内板によると「 寺内町の一寺をなす円光寺は、天文5年(1536)現在の長野市柳原布野に創立されましたが、その後数ヵ所移り、慶長年間(1596〜1615)に現在地となりました。その境内の西隅の大笹街道沿にある太鼓堂は、普請に関する文書から、越後の棟梁山岡武兵衛により、明治27年に完成しました。1階部分は江戸時代末期に建てられたものと推定されます。不等辺八角形の平面で、美的・技術的に優れた楼閣建築です。 須坂市教育委員会」とあります。
円光寺太鼓堂は明治27年(1894)に造営されたもので、1階は入母屋、桟瓦葺き、桁行1間半、梁間3間、南側と東側に下屋庇付、2階は八角形の平面、高欄付、総欅造り、棟梁は越後出身の山岡武兵衛と須坂出身の大工勝山氏、意匠に優れ技術的にも高く明治時代の御堂建築の遺構として貴重な事から平成6年(1994)に須坂市指定有形財に指定されています。宗派:浄土真宗本願寺派。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-須坂市教育委員会
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