青鬼神社(白馬村)概要: 青鬼神社は長野県北安曇郡白馬村大字北城に鎮座している神社です。青鬼神社の創建は大同元年(806)、善鬼大明神(御善鬼様)を御神体として祀ったのが始まりと伝えられています。
伝説によると遥か昔、隣村で鬼が現れ、大変な悪事を働き困っていたところ、村人達が画策し鬼を捕縛、近くにある大穴に閉じ込めました。暫くすると大穴から鬼の姿が消え、何故か当村に現れると不思議に村の発展に尽力し「御善鬼様」と呼ばれ信仰されるようになりました。
何時しか隣村は鬼無里村、大穴があった村を戸隠村、当村を青鬼村と呼ぶようになったそうです。以来、青鬼集落の鎮守として篤く信仰され安和2年(968)に現在地に遷座、元にあった鎮座地である岩戸山山腹の岩屋を奥の院、当社を前宮として祭られるようになりました。
明治15年(1882)の火災で前社殿が焼失し明治19年(1886)に現在の社号である青鬼神社に改称、明治26年(1893)に社殿が再建されています。
毎年9月21日に行われる例大祭では火揉みの神事、灯籠揃え、花火の打ち上げなど古式を受けつぐ神事が行われ中でも火揉みの神事は神聖な火を起こし、神社や氏子の家々に分配、花火の火などに利用される神事で白馬村無形民俗文化財に指定されています(6月には春の例祭、11月は秋の例祭)。
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