横澤家住宅(白馬村)概要: 横澤家住宅は千国街道(新潟県糸魚川市〜長野県松本市)の塩島新田宿に位置しています。この建物は江戸時代末期の嘉永7年(1854)、豪商横澤家の宅邸として建てられたもので、横澤家は塩島新田宿の庄屋を歴任するなど宿場内でも大きな役割を持ちました。特に横澤本衛は大黒鉱山の経営や北安銀行、小谷貯蓄銀行、安曇電力などにも大きく関わり、明治時代の長野県北部の経済界に大きな影響力がありました。建物は木造2階建て、切妻(越屋根付)、金属板葺き、平入、外壁は真壁造り、白漆喰仕上げ、腰壁は下見板張り縦押縁押え、間口が広く、来客の身分や季節によって使用を替える為玄関を3箇所設け、書院造りの床の間や吊り天井など当時の豪商の身分の高さが窺えます。現在は「庄屋まるはち」として地域の交流拠点の1つとして再利用されています。
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