刈谷沢神明宮(青柳宿・筑北村)概要: 刈谷沢神明宮は長野県東筑摩郡筑北村坂北に鎮座している神社です。刈谷沢神明宮の創建は不詳ですが白鳳年間(650〜654年※私年号)に伊勢神社(三重県伊勢市)の分霊を勧請したのが始まりと伝えられています。中世は領主だった青柳氏に庇護されましたが天正11年(1583)小笠原・青柳連合と上杉景勝の合戦となり兵火により大きな被害を受けています。
現在の刈谷沢神明宮本殿は元禄3年(1690)に再建されたもので三間社神明造、鉄板葺、高欄、脇障子付、左右の小殿には左大臣右大臣(江戸時代作・像高:左大臣110cm、右大臣118cm、筑北村指定有形文化財)が安置されています。拝殿は享和2年(1802)に再建されたもので切妻、平入、桁行3間、梁間2間、銅板葺き、外壁は真壁造り板張り。総門(神門)は文明2年(1470・元禄3年に改修)に建立された神明宮最古の建物で、切妻、銅板葺き、妻入、一間一戸、四脚門形式。刈谷沢神明宮は社宝も多く絵馬、筬、鰐口、神鏡、刀剣などが筑北村指定有形文化財に指定されています。又、神事である"お田植祭"は400年の歴史があるもので昭和60年(1985)に長野県指定無形民俗文化財に指定されています。祭神:天照皇大神、天手力男命、天萬栲幡千幡比売命、豊受皇大神。
刈谷沢神明宮の文化財
・ 作始め神事-3月第2日曜日-長野県指定無形民俗文化財
・ 社叢(124本)-推定樹齢600年など-筑北村指定天然記念物
・ 絵馬-宝永5年(1708)-筑北村指定文化財
・ 刈谷沢神明宮宝物(48点)-応永30年(1423)など-筑北村指定文化財
・ 獅子神楽−秋例大祭・春例大祭に奉納-筑北村指定無形民俗文化財
・ 左大臣右大臣-江戸時代-筑北村指定文化財
・ 刈谷沢神明宮本殿及び総門-江戸時代-筑北村指定文化財
懸造を簡単に説明した動画
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