松本城下(千国街道)概要: 松本市の歴史は古く奈良時代には信濃国の国府が置かれるなど当地方の中心地として発展してきました。永正年間(1504〜1521年)に松本城が築かれると次第に拡張され天正10年(1582)に当時の領主小笠原秀政が本格的に松本城を改修し、近代的な城下町として整備されました。
江戸時代に入ると松本藩が立藩し、本城となる松本城には藩庁と藩主居館が置かれ、周辺には家臣となる武家屋敷、さらに要衝には有力寺院や神社が配されました。
寺院については明治時代初頭に発令された神仏分離令を曲解した松本藩による、弾圧に近い廃仏毀釈運動を展開した為、多くの寺院が廃寺や大きく衰退しましたが、その後、再興が図られています。
松本市は糸魚川(新潟県糸魚川市)と結ぶ千国街道や善光寺(長野県長野市)と結ぶ善光寺西街道、飛騨高山と結ぶ野麦街道が交差する交通の要衝として経済的にも発展し明治時代以降も県庁所在地である長野市と共に長野県有数の都市として発展しました。
松本市は戦災をほとんど受ける事がなかった為、現在も当時の町並みを随所に残してます。特に中町通りには土蔵や塗屋造りの町屋建築が数多く残され当時の町並み雰囲気が感じられます。松本城に至っては国内でも数少ない天守閣が残され国宝に指定されています。
千国街道(塩の道:松本街道・糸魚川街道):宿場町・再生リスト
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