箕輪町: 無量寺

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概要・歴史・観光・見所
無量寺(箕輪町)概要: 西光山無量寺は長野県上伊那郡箕輪町東箕輪に境内を構えている高野山真言宗の寺院です。無量寺の創建は不詳ですが所有している阿弥陀如来立像の寄進者が藤原忠成など複数の藤原氏であることから、平安時代の12世紀以前に成立したとされる「蕗原庄」の荘司であった藤原氏の関係が深い寺院だったと思われます。その後、一時衰退しますが鎌倉時代の元仁元年(1224)に亨賢和尚が中興開山し以来法灯を受け継いでいます。

現在の無量寺阿弥陀堂は江戸時代中期の享保年間(1716〜1736年)に建てられたもので、木造平屋建て、寄棟、元茅葺、妻入、間口3間、奥行4間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造板張り、棟梁は藤原家次、漆戸嘉兵衛が手掛けたもので箕輪町唯一の阿弥陀堂建築として貴重な事から昭和57年(1982)に箕輪町指定有形文化財に指定されています。無量寺が所有する木造阿弥陀如来坐像は平安時代後期に制作されたもので、像高113.3cm、桧材、寄木造、漆箔、胎内の墨書には寄進者である藤原氏他34名が記された大変貴重な仏像である事から昭和9年(1934)に国指定重要文化財に指定されています。

木造阿弥陀如来坐像の脇侍である観音菩薩立像と地蔵菩薩立像は中尊と同様に平安時代後期に制作寄進されたものと推定されているもので、観音菩薩立像は像高135cm、一木造。地蔵菩薩立像は像高129.5cm、寄木造、保存状態が良く、意匠的にも優れている事から平成20年(2008)に長野県の県宝に指定されています。又、境内に建立されている宝篋印塔は無量寺第四十一世頼雄法印の発願、第四十三世世自明法印の尽力、第四十四世頼善の代となる享和3年(1803)に建てられたもので、高さ3.4m、総高4.4m、箕輪町木下村の石工木下平右衛門作、貴重な事から昭和52年(1977)に箕輪町指定有形文化財に指定されています。中部四十九薬師霊場第13番札所。山号:西光山。宗派:高野山真言宗。本尊:薬師如来。

【 参考:サイト 】
公式ホームページ
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-箕輪町教育委員会

無量寺:写真

無量寺
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