萬屋骨董店店舗兼主屋(旧小諸銀行)概要: 小諸銀行は明治14年(1881)に小諸出身の豪商達が出資して設立した地方銀行で、当初が現在地の隣地に建てられていた民家が利用されましたが、必要性から新たな建物が計画されました。この建物は旧小諸銀行として明治中期(明治10年代後半)に建てられたもので木造2階建て(1部3階)、切妻、桟瓦葺、平入り、桁行5間、梁間7件、建築面積116u、外壁は3階(明かり取りの越屋根部分)が白漆喰、1・2階が黒漆喰で仕上げられています。当時の土蔵造りの銀行建築として貴重な遺構で外壁の両側には防火、延焼防止の為に基礎から屋根まで"袖うだつ"が設けられ窓には太い鉄格子(第2次世界大戦時供出)を嵌めこむなど防火性と防犯性を兼ね備えています。萬屋骨董店店舗兼主屋は明治時代中期の町屋建築の遺構として貴重で「再現することが容易でないもの」との登録基準を満たしている事から平成19年(2007)に国登録有形文化財に登録されています。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-NPO法人 小諸町並み研究会
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