長野県・三重塔(10棟:国宝・重要文化財)

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安楽寺安楽寺
安楽寺(長野県上田市別所温泉)は奈良時代に高僧として知られる行基菩薩によって開山されたと伝わる古寺です。鎌倉時代中期以降は塩田北条氏が篤く寄与し八角三重塔(国宝)が造営されています。戦国時代に高山順京により再興されています。
前山寺前山寺
前山寺(長野県上田市前山)は平安時代に真言宗の開祖である弘法大師によって開かれた寺院です。鎌倉時代には塩田北条氏の居城である塩田城の鬼門鎮護として庇護され寺運も隆盛しました。三重塔は室町時代に造営されたもので国指定重要文化財。
大法寺大法寺
大法寺三重塔(長野県小県郡青木村当郷)は鎌倉時代末期の正慶2年(1333)頃に上方の建築集団により造営されたものです。技術が高いだけでなく意匠的にも優れ「見返りの塔」の別称があります。三重塔は三間三重塔婆、檜皮葺、高さ18.56m、国宝。
光前寺:三重塔光前寺
光前寺三重塔(長野県駒ケ根市赤穂)は文化5年(1805)に再建されたもので、三間三重塔婆、宝形屋根、こけら葺き、高さ約17m、棟梁は初代立川和四郎(富棟)と子供である四郎治(富方)、初層には龍や中国故事を模した彫刻が施されています。南信州唯一の三重塔として貴重で、長野県の県宝。
貞祥寺:三重塔貞祥寺
・貞祥寺三重塔(長野県佐久市前山)は江戸時代後期に小海町藤嶋に境内を構える神光寺に建てられたものですが、松原諏方神社の別当寺院だった為、明治時代初頭の神仏分離令により廃寺に追い込まれ貞祥寺に移築されました。長野県:県宝。
高山寺:三重塔高山寺
高山寺三重塔(長野県上水内郡小川村稲岡)は鎌倉時代初期に初代鎌倉幕府将軍源頼朝が寄進し、江戸中期に老朽化した際、名僧として知られる木食山居上人が浄財を募り再建した建物です。当地方では唯一の三重塔の遺構として貴重。長野県の県宝。
真楽寺:三重塔真楽寺
真楽寺三重塔(長野県北佐久郡御代田町塩野)は用明天皇2年(587)に浅間山の噴火を鎮める祈願の為に創建された事から、浅間山を背にしているとされます。現在の三重塔は江戸時代中期に再建されたもので、三間三重塔婆、銅板葺。長野県の県宝。
若一王子神社:三重塔若一王子神社
・若一王子神社三重塔(長野県大町市大町)は江戸時代中期に当地の名僧として知られた木食古信法阿の尽力により造営されたもので、当時の若一王子神社は神仏習合していた為、仏教色の強い建物です。三間三重塔婆、こけら葺、長野県の県宝。
信濃国分寺:三重塔信濃国分寺
信濃国分寺三重塔(長野県上田市国分)は室町時代に造営されたもので、三間三重塔婆、銅板葺、和唐折衷様式、高さ約20m、内部には大日如来像が安置されています。当地は戦国時代に度々合戦が行われている為に痕跡有。国指定重要文化財。
新海三社神社:三重塔新海三社神社
・三重塔は新海三社神社(長野県佐久市田口)が神仏習合時代、別当寺院である神宮寺の塔として室町時代後期に建てられた建物です。神仏分離令により神宮寺は当地に離れましたが、三重塔は神社の「宝庫」と、言い逃れをした為に奇跡的に残されました。三間三重塔婆、こけら葺き、国指定重要文化財。
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