成田不動尊(渋温泉)概要: 成田不動尊の創建は大正時代末期、豊野町出身の滝沢氏が建立したのが始まりとされます。滝沢氏は不動明王の御利益により奇跡的に命が救われたとされ、その感謝の意により私財を投じて堂宇を建立しました。現在は不動講の信者による維持管理が行われ春と秋には例大祭が行われています。山門は小規模ながら三間一戸、銅板葺、正面唐破風、両側には仁王像が安置され、「仁王門」の扁額が掲げられています。不動堂は銅瓦棒葺、桁行2間、梁間2間、正面1間唐破風向拝付、特に唐破風部の龍の彫刻が見事で獅子の木鼻や鳳凰の彫刻なども見られます。境内には不動明王だけが持つ事が許されるという倶利伽羅剣(剣に龍が巻き付く利剣)が突き刺さっています。
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