大獅子(渋温泉)概要: 案内板によると「 其の昔この地方にコロリと云う病気が大流行した。多くの人々が死に人々は恐れおののいていた。村の長老達が集り大獅子の神に祈ることにした。するとたちまち病は治り人々は大変喜び以来この大獅子を病魔除けの神として祀り続けている。」とあります。コロリとは原因不明でコロリと死んでしまう病気で、全てでは無いにしろ、江戸時代後期に大流行した今で言うコレラの病状と重なる部分が多いとされています(嘔吐、下痢を繰り返し数字後にはかなりの確立で死に至る。)。当時のコレラは西欧諸国にも原因が分からず、日本においては、コレラという病気の事を知っているのも極僅かな医師達だけだったそうです。その為、対症療法も分からず、とにかく神仏に救いを求め、渋温泉でも例外では無く大獅子に祈願することで、この厄災から逃れようとしたと思われます。獅子は古くから邪気を払うと信じられおり、神社の参道や獅子舞などにもその信仰の一端を見ること出来ます。
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