伴月楼記念館(関家住宅)概要: 伴月楼記念館は江戸時代末期の安政年間(1854〜1860年)に建てられた松代藩(藩庁:松代城)の藩士である関家の宅邸として建てられた武家屋敷です。当地(桑原宿)は善光寺西街道(北国西街道)の間宿でしたが松代藩領であった為、藩の宿場町(私宿)として整備され、桑原宿には松代藩の藩主専用の本陣が設けられ、多くの松代藩士が宿場を利用しました(元々は桑原宿が本宿だったものの、稲荷山宿が開宿した事によって間宿扱いになったとされます)。幕末には同じく松代藩士だった佐久間象山(江戸時代後期の松代藩士、兵学者・朱子学者・思想家。松代三山の一人)も当家に宿泊したとされ、佐藤一斎(佐久間象山の師)によって伴月楼と命名されました。
伴月楼の敷地は広大で、正面の長屋門は寄棟、桟瓦葺、外壁は大壁造り土壁鏝押え、腰壁は下見板張り縦押縁押え、武者窓付、主屋は木造2階建、切妻、桟瓦葺、平入、2階開口部は格子戸、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、腰壁は下見板張り縦押縁押、腰屋根付、式台付玄関付。敷地正面には長屋門の他、土蔵2棟、表門(切妻、桟瓦葺、一間一戸)などがあり格式が感じられます。現在は伴月楼記念館として書幅及びたばこ盆、酒器、髪飾りなどの生活用具を展示しています。
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