根小屋(糸魚川市)概要: 根知城の城下町だった集落で当時は武士の館地だったと思われています。旧千国街道(新潟県糸魚川市〜長野県松本市:塩の道・松本街道・糸魚川街道)と思われる道筋では古民家が点在し僅かに当時の雰囲気を感じる事が出来ます。又、集落内には春日山城の支城として重要視された根知城や、信州の名族で武田家に敗れ、上杉家の家臣となり根知城の城主となった村上義清の墓がある安福寺などの史跡が点在しています。
根知城:概要 上杉謙信が武田信玄の侵攻を抑える為に築いた山城で、根小屋城、上城山城、栗山城の3つの城から成立しています。中でも根小屋城が中心的な存在で郭17、堀切16、竪堀15の規模を誇り重要拠点の1つだったことが窺えます。城主には村上義清をはじめ、仁科盛信、西方房家など上杉家の重臣が勤めていましたが、慶長3年(1598)に上杉景勝が春日山城(新潟県上越市)から鶴ヶ城(福島県会津若松市)へ移封になった為、新たに領主となった堀秀治の支配下となりました。城主となった堀清重は慶長5年(1600)の関ヶ原の戦いで上杉家の画策で発生した上杉遺民一揆にあい大破した事を受け、慶長6年(1601)に根知城を廃城とし機能を清崎城に移しています。現在でも根知城の跡地には郭の形状や石垣、堀、土塁などが残され、中世の山城の遺構として貴重な事から昭和63年(1988)に新潟県指定史跡に指定されています。
千国街道(塩の道:松本街道・糸魚川街道):宿場町・再生リスト
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