宝珠院(小田井宿・御代田町)概要: 飯玉山宝珠院慈眼寺は長野県北佐久郡御代田町大字御代田に境内を構えている真言宗智山派の寺院です。宝珠院の創建は室町時代後期の永正年間(1504〜1520年)に小林伝平が開基となり法印幸尊が開山したのが始まりと伝えられています。当初は上小田井にありましたが天正16年(1588)に小田井宿(長野県御代田町)が宿場町として成立し町割りされた際、現在地に移り法印幸清により再興されています。
現在の宝珠院山門は江戸時代中期の明和7年(1770)に再建されたもので、寄棟、鉄板葺、六地蔵が安置されています。鐘楼は江戸時代中期の安永8年(1779)に再建されたもので、入母屋、茅葺、桁行1間、張間1間、外壁は4隅柱のみの吹き放し、方立には意匠的な彫刻が施され、同年に鋳造された鐘楼が吊り下げられています。宝珠院本堂は木造平屋建て、入母屋、銅板葺き、平入、正面1間向拝付き、外壁は真壁造白漆喰仕上げ。境内にあるシダレザクラは当地に移ってきた当時に植樹されたと推定される古木で推定樹齢300年、樹高7〜8m、南北枝張り11m、アカマツは樹高7.5m、東枝張り8m、幹周2.7m(2本の接合部)で共に貴重な事から御代田町指定天然記念物に指定されています。山号:飯玉山。院号:宝珠院。寺号:慈眼寺。本尊:聖観世音菩薩。宗派:真言宗智山派。
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