藤原家住宅(南木曽町吾妻)

  長野県:歴史・観光・見所木曽路(中山道)大妻籠>藤原家住宅

概要・歴史・観光・見所
藤原家住宅(南木曽町)概要: 藤原家住宅は中山道(木曽路)の妻籠宿馬籠宿の間宿である大妻籠近くの上平集落に位置しています。建築年代は棟札や古文書などが無く不詳ですが、工法や間取り、意匠などから17世紀中頃(1650年代前後)に建てられたと推定され長野県内に現存する古民家の中では最古級の古さを誇ります。藤原家住宅は木造平屋建、切妻、妻入、桁行4.5間、梁間6間、建坪89.43u(27坪)、屋根は栗へぎ板葺石置押え、軒が低く、屋根勾配が緩い、外壁と腰部は素木板張、妻部は真壁造り土壁鏝押え、開口部は限定的で出入口である大戸は板戸、外部では特に華美な意匠は施されていません。

「にわ(床の仕上げは土間、玄関からの動線や作業場として利用されたと思われます)」、「かって(床の仕上げは板、板間の作業空間、囲炉裏があり現在でいう居間のような役割を持ち一家団欒が行われた思われます)」、「ねま(床の仕上げは板、1間幅の小部屋、個室として利用されたと思われます)」などの部屋があり、天井が無く梁や桁、束などの構造材が現し、囲炉裏や火棚、神棚、竈などが備えられていました。藤原家住宅は随時、快適な生活が出来るように間仕切りや仕上げなどが改変されきましたが、昭和60年(1985)度と61年(1986)度の2ヵ年をかけて解体復元工事が実施され、現在は往時の姿に戻り、希望者は内部を見学することが出来ます。

案内板によると「 ・・・(前略)・・・この住宅は改造が大であったが、当初部分は県内民家で最も古いクラスで、建築年次は、間取り・構造・仕上がりから、17世紀半ばまでさかのぼると考えられる。昭和53年7月27日に県宝に指定された。昭和60年度と61年度の2ヵ年をかけて解体復元工事が実施され、往時の姿がよみがえった。希望者は内部を見学することが出来る。」とあります。藤原家住宅は江戸時代初期の古民家建築の遺構として貴重な事から昭和53年(1978)7月27日に長野県の県宝に指定されています。

藤原家住宅:写真

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