旧地蔵寺(海野宿)概要: 地蔵寺の創建年は不詳ですが領主である海野氏の家臣明石藤治友信が媒地蔵菩薩を安置したのが始まりと伝えられています。 当時は小鹿にありましたが戦国時代の天文年間(1532〜1553年)に一時衰退、江戸時代初期の寛永2年(1625)に中興開山(寺号を地蔵寺に改称)し元禄4年(1691)に現在地である海野宿に再建されました。特に北国街道の旅人や海野宿の住民に信仰されましたが、良縁に御利益があるとしても広く知られた存在で、加賀藩主前田公が良縁に恵まれなかった姫の為、参勤交代で海野宿を通過した際に当寺の地蔵尊を参拝したところ、すぐさま縁談が決まったとの逸話も残っています。この逸話から本尊である地蔵尊は「媒地蔵」や「縁結地蔵」と呼ばれ益々信仰されるようになったと伝えられています。昭和26年(1951)に焼失後廃寺となり現在は山門と常夜灯篭、石碑のみが残されています。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-媒地蔵尊建立委員会・海野宿保存会
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