伊勢神社(飯山市)概要: 伊勢神社は長野県飯山市飯山町ノ浦に鎮座している神社です。伊勢神社の創建は不詳ですが、鎌倉時代から戦国時代まで長く当地を支配した泉氏が築いた飯山城の城内に祀られていたのが始まりとされます。
社号から察すると伊勢神宮(三重県伊勢市)の分霊が勧請され、飯山城の鎮守社だったと思われます。戦国時代に飯山城が春日山城(新潟県上越市)の城主上杉謙信の支配下に入ると、当地が甲斐の武田氏の領地境に近かった為、天正7年(1579)に飯山城は対武田家戦略的拠点として大改修され、伊勢神社は現在地に遷座されます。
その後も伊勢神社は歴代領主から庇護され慶長15年(1610)には飯山藩主に就任した堀直寄によって社殿が再建され社領50石を寄進しています。
慶安2年(1649)には同じく飯山藩主である松平忠倶が本殿、拝殿を再建、弘化4年(1847)の大地震で社殿が破損するとすぐさま修復が行われています。
現在も災難除け・五穀豊穣に御利益があるとして信仰され、例大祭である7月第3土・日曜日には多くの参拝客で賑わいます。祭神:天照大日霊尊、伊弉諾尊、伊弉冊尊。
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