常福寺(飯山市)概要: 流水山常福寺は長野県飯山市大字飯山愛宕町に境内を構えている曹洞宗の寺院です。常福寺の創建は天正19年(1591)、越後国村上(現在の新潟県村上市)の常福寺が願主となり當白和尚が開基したのが始まりと伝えられています。
村上の常福寺は天文9年(1540)に名僧として知られた曇英和尚の弟子保山祝恕和尚が開山した寺院で慶長15年(1610)に堀直竒が飯山城の城主に就任した際に何らかな関係を持ったと思われます。
堀直竒は元和2年(1616)に長岡藩(新潟県長岡市)、元和4年(1618)に村上藩(新潟県村上市)と移り、常福寺も随行してる為、当寺は元々の事跡に寺号を継いだ寺院だったのかも知れません(当寺の開山年は天台宗から曹洞宗に改宗開山した年と思われます)。
当初は小境(飯山市内)に境内を構えていましたが、元和2年(1616)に堀直竒に代わり佐久間安政が飯山藩の藩主に就任すると本城である飯山城の城下町建設のために現在地に移転したと思われます。
その後も佐久間氏が庇護し現在の飯山市太田小境の北の神明南から甘池沢に至る地が寺領として安堵され、寛文10年(1670)や元禄8年(1695)の検地帳にも常福寺の寺名が確認できます。飯山七福神巡り:大黒天。山号:流水山。宗派:曹洞宗。本尊:釈迦牟尼仏。
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