丹波島宿(北国街道)概要: 丹波島宿は慶長16年(1611年)に設立された北国街道の宿場町で本陣や脇本陣が設置され東西6町(約654m)の長さがありました。善光寺詣での最期の宿場で犀川を控え"丹波島の渡し"があったことなどで参拝者や旅人達が多く利用しました。
本陣は代々柳島太郎左衛門家が世襲し往時は間口60間、奥行き60間の屋敷を構え明治天皇巡幸の際は休息所として利用されました。脇本陣も柳島家の分家が勤め、問屋を兼任するなど丹波島宿で大きな影響力を持ち現在でも江戸中期に建てられた主屋が残っており当時の名残を今に伝えています。
交通の要衝でもあり、宿場の中央付近からは松代藩の藩庁が置かれた松代城へ続く「松代街道」の分岐点があり松代道、善光寺道などとも呼ばれていました。丹波島宿は現在、古い建物も点在するものの住宅街に埋没しているような印象を受けます。
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