中山道・木曽路・妻籠宿

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中山道・木曽路・妻籠宿
【 概 要 】−妻籠宿は中山道と大平街道の分岐点として重要視された宿場町です。古くは当地域の拠点である妻籠城が設けられ軍事的な拠点となっていました。特に天正12年(1584)に発生した小牧長久手の戦いでは、守備方の豊臣軍に対し、徳川の大軍が攻め寄せ大規模な攻防戦が繰り広げられました。天正18年(1590)に徳川家の関東移封に伴い、妻籠城には豊臣家に従った石川光吉が妻籠城に入り木曽谷支配の拠点となりました。江戸時代に入ると妻籠城は廃城となり、城下町は宿場町として改めて町割りされました。現在でも妻籠宿には伝統的な町並みが色濃く残され国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

妻籠宿:見所

脇本陣奥谷
□−脇本陣奥谷

林家は元々、木曽氏の家臣でしたが、木曽氏の没落後は木曽代官の山村氏に従い、江戸時代に入ると妻籠宿の開発に尽力し脇本陣職、問屋を歴任しました。現在の主屋は明治12年に建てられたもので、国指定重要文化財に指定されています。
本陣
□−本陣

本陣は江戸時代初頭に妻籠宿の開宿に尽力した島崎氏が歴任しました。隣の馬籠宿の本陣の島崎家とは関係が深く、妻籠宿最後の本陣職は、馬籠の島崎氏から養子として迎えた広助で、島崎藤村の兄に当たる人物です。近年復元されています。
上嵯峨屋
□−上嵯峨屋

上嵯峨屋は妻籠宿で旅籠を生業とした家柄です。現在の建物は木造平屋建、切妻、平入、板葺石置、桁行3間半、梁間5間、江戸時代中期の旅籠建築の遺構として貴重な事から南木曽町指定有形文化財に指定されています。
下嵯峨屋
□−下嵯峨屋

下嵯峨屋は妻籠宿で旅籠を生業とした家柄です。現在の建物は木造平屋建、切妻、平入、板葺石置、桁行3間、梁間5間、江戸時代中期の旅籠建築の遺構として貴重な事から南木曽町指定有形文化財に指定されています。
旧熊谷家住宅
□−旧熊谷家住宅

旧熊谷家住宅は19世紀初頭に長屋として建てられた古民家です。木造平屋建、切妻、平入、鉄板葺、桁行3間半、梁間6間半、江戸時代後期の長屋建築の遺構として貴重な事から南木曽町指定有形文化財に指定されています。
光徳寺
□−光徳寺

光徳寺は室町時代明応9年(1500)、悟渓和尚が創建した寺院で、慶長4年(1599)の本尊薬師瑠璃光如来奉刻彫勧進張が残されています。寺宝である「車付駕籠」は明治維新前後に逐応和尚が考案したもので南木曽町指定有形文化財。
延命地蔵堂
□−延命地蔵堂

延命地蔵堂は江戸時代後期の文化10年(1813)、蘭川の川原にあった岩に地蔵尊のような影が見られるようになった事から、光徳寺の住職中外和尚が仏意と悟り、当地に運んで一宇を設けたのが創建とされます。通称「汗かき地蔵」。
おしゃごじ様
□−おしゃごじ様

おしゃごじ様」とは古くから当地に伝わる土着の神様で土地精霊神、土地丈量神様、酒神とも云われています。安置されている場所は中山道(木曽路)と、三州街道の飯田城下を結ぶ大平街道の追分だった事から交通上の特異点でした。
鯉ヶ岩
□−鯉ヶ岩

鯉ヶ岩は古くから木曽路の名所として知られ江戸時代に発刊された「木曽路名所絵図」にも記載され中山道三名石にも数えられていました。名称は、岩の形が鯉に似ている事や、木曽氏の家臣が恋愛したとも云われています。南木曽町指定名勝。
口留番所
□−口留番所

妻籠宿は中山道と大平街道が分岐する交通の要衝だった事から宿場の出入口付近に口留番所が設けられ、人や荷物の出入りが厳しく管理されていました。現在は建物の遺構はありませんが、敷地沿いに設けられた石垣を見る事が出来ます。
枡形
□−枡形

枡形は宿場町の防衛施設の1つとして整備されたもので、2度直角を作る事で敵の侵入を防ぎ、見方が守り易い構造になっています。妻籠宿では明治23年に上部部分が改変されましたが、旧観も良く残され南木曽町指定史跡に指定されています。
ギンモクセイ
□−ギンモクセイ

ギンモクセイは妻籠宿の矢崎家の庭木として植えられたもので栽培樹で巨木として知られるものとしては最もと東に位置し高さ約8mを誇ります。大変貴重な存在である事から名称「妻籠のギンモクセイ」として長野県指定天然記念物に指定されています。
妻籠宿観光案内所
□−妻籠宿観光案内所

妻籠宿観光案内所は明治29年に飯田警察署吾妻分署庁舎として建てられた建物で、その後は吾妻村役場や婦人会食堂などで利用されました。木造平屋建て、寄棟、桟瓦葺、平入、外壁は下見板張、ペンキ仕上げ、玄関庇が特徴となっています。

木曽路:宿場町

贄川宿
右
木曽平沢
右
奈良井宿
右
藪原宿
右
宮ノ越宿
右
福島宿
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上松宿
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須原宿
右
野尻宿
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三留野宿
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妻籠宿
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大妻籠
右
馬籠宿
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