松本市: 真光寺

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概要・歴史・観光・見所
真光寺(松本市)概要: 西牧山真光寺は長野県松本市梓川上野に境内を構えている曹洞宗の寺院です。真光寺の創建は不詳ですが、伝承によると平安時代初期の大同2年(807)、当地域で悪事を働いた八面大王を討伐する為、朝廷から派兵された坂上田村麻呂が本尊となる青面金剛を安置し戦勝祈願した事が始まりと伝えられています。真光寺が所有する「木造阿弥陀如来及び両脇侍像」は建仁3年(1203)慈野兼忠が当地に入封した際に兼忠夫人によって奉納されたもので大仏師僧□海、仏師僧栄海によって彫刻されています。阿弥陀如来坐像は像高124.5cm、桧材、寄木造、漆箔、観音菩薩立像は像高152.1cm、桧材、寄木造、漆箔、勢至菩薩立像は像高153.6cm、桧材、寄木造、漆箔、3躯とも大変貴重な事から昭和12年(1937)に国指定重要文化財(旧国宝)に指定されています。

真光寺本堂は木造平屋建て、入母屋、平入、鉄板葺き、正面千鳥破風、軒唐破風、桁行3間、外壁は真壁造板張り、正面1間軒唐破風向拝付き。本堂内部に収められている厨子は室町時代後期に制作されたもので、一間入母屋造り、板葺き、平入、総高240cm、屋根周り166cm、横周り80cm、外壁は真壁造板張り木部朱塗り、当時の厨子建築の遺構として貴重な事から平成20年(2008)に松本市指定有形文化財に指定されています。

案内板によると「 当寺は、梓川村上野の青家集落にあって、寺伝によれば大同2年(807)坂上田村麻呂が八面大王征伐の折、背負い来た守本尊の青面金剛を安置し大願成就を祈願したことに始まるという。この青面金剛が庚申の本尊である。年の初めの初庚申は参拝者でにぎわい、地域の人から上野のお庚申様といわれている。阿弥陀三尊像は国の重要文化財であり、建仁3年(1203)慈野兼忠がこの地を開くにあたって真光寺に安置した。また、村の指定文化財として、、室町時代に作られた観音厨子がある。明治初年、廃仏毀釈の災難にあい諸堂宇が取り壊され、一旦廃寺となった。かつては真言宗高野山の直末であったが、曹洞宗永平寺直末として明治15年に再興され、現在に至っている。 」とあります。松本三十三観音霊場11番札所。山号:西牧山。宗派:曹洞宗。本尊:阿弥陀如来。

【 参考:サイト 】
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-真光寺

真光寺:写真

真光寺
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