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松本市旧司祭館概要: 旧松本カトリック教会司祭館は長野県松本市開智2丁目に位置する洋風建築です。
旧松本カトリック教会司祭館は明治22年(1889)にフランス出身で松本カトリック教会のオーギュスタン・クレマン神父によって設計されました。
オーギュスタン・クレマン神父は安政元年(1854)にフランスで生まれ、明治11年(1878)頃に来日し、明治20年(1887)頃に松本カトリック教会に赴任しました。
松本での布教活動が終わると、その後は金沢や横浜を拠点として布教を続け、明治37年(1904)に帰国しています。
当初は松本城北側の旧武家屋敷跡地に設けられた松本カトリック教会の敷地内に建てられ、教会に所属する宣教師や伝道師の住居として利用されました。
明治34年(1901)からギュスターブ・セスラン神父が日本で初めてとなる本格的な日仏辞典「和仏大辞典」を編纂しています。
平成元年(1989)に松本カトリック教会から松本市へ寄贈され、平成3年(1991)に前面道路の拡幅工事が行われると、敷地が失われる事となった為、現地に移築保存されました。
松旧松本カトリック教会司祭館は、木造2階建て、寄棟、桟瓦葺屋根、建築面積1階が102.64u、2階が100.09u。
外壁は下見板張りペンキ仕上げ、基礎はフランス積み煉瓦造、基礎の空気穴はアーチ状に組まれ、煉瓦造の煙突が印象的です。
外観や構造はアーリーアメリカン風の建築様式とされ、旧開智学校と共に松本市の洋風建築の一端を見る事が出来ます。
その他にも、旧松本カトリック教会司祭館には鎧戸付きの縦長の窓の採用や玄関扉上部には半円形のファンライト、玄関庇には半円形櫛形破風である小型なセグメンタルペディメント、正面屋根には妻面に意匠を施した切妻屋根など当時の洋風建築の要素を取り入れています。
又、1、2階の北側にはベランダを備え三面をガラス戸を設けた事で、冬でもバルコニーから光を採り入れ、印象深い外観にも寄与しています。
間取りは1階が応接間、事務室、食堂、炊事場、浴室、2階は寝室、地下にはワイン貯蔵庫を設け、各居室には暖炉を配していました。
旧松本カトリック教会司祭館は、長野県最古の洋風宣教師館として貴重な事から、平成17年(2005)に長野県の県宝に指定されています。
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