松本市旧司祭館概要: 旧司祭館は長野県松本市開智2丁目に位置する洋風建築です。案内板によると「 旧司祭館は明治22年(1889)松本カトリック教会神父クレマン(フランス人)により、旧藩政時の武家屋敷跡(松本市丸の内9番32号)地に建築された西洋館で、アーリーアメリカン風の建築様式を伝え、各部屋には暖炉を配し、1、2階ともベランダを備え、外壁に下見板張りを施すなど、随所に西洋館の特徴を表している。」とあります。
松本市旧司祭館は木造2階建て、寄棟、桟瓦葺屋根で建築面積1階102.64u、2階100.09u、基礎はフランス積み煉瓦で造られ、基礎の空気穴はアーチ状に組まれています。その他にも旧司祭館には縦長の窓の採用や玄関扉上部には半円形のファンライト、玄関庇には小型なセグメンタルペディメント(半円形櫛形破風)、正面屋根には妻面に意匠を施した切妻屋根など当時の洋風建築の要素を取り入れています。松本市旧司祭館は長野県最古の洋宣教師館として貴重な事から長野県の県宝に指定され、旧開智学校と共に松本市の洋風建築の一端を見る事が出来、現地に移築保存されています。
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