鶏足院(飯田市)概要: 迦葉山鶏足院は長野県飯田市上郷飯沼に境内を構えている曹洞宗の寺院です。鶏足院の創建は室町時代末期に偉哲龍邦和尚(泉龍院五世)により開山されたのが始まりと伝えられています。
江戸時代に入ると伊那郡代官朝日受永の庇護を受け慶長6年(1601)に寺領3石が安堵されています。朝日受永は室町時代以来信濃伊那郡を支配した下条氏の家臣で、下条氏が没落後は徳川家に従い、慶長5年(1600)の関ヶ原の合戦の功で500石の加増を打診されたものの、それを断り、その分を領内の社寺に分け与えた人物として知られています。
鶏足院山門は安永8年(1779)に建てられたもので、入母屋、茅葺、一間一戸、四脚楼門、上層部分は真壁造り、白漆喰仕上げ、高欄付、内部は鐘楼堂になっている鐘楼門です。周辺には茅葺の鐘楼門が少ない事からも貴重な存在です。
本堂も江戸時代中期の18世紀中(寛政4年:1792年)に建てられた建物で木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺、平入、桁行7間、正面1間向拝付、外壁は真壁造り、白漆喰仕上げ、江戸時代中期の曹洞宗本堂建築の遺構として貴重な存在です。伊那西国三十三番札所、第二十三番札所。山号:迦葉山。宗派:曹洞宗。本尊:聖観音。
【 参考:サイト 】
・ 公式ホームページ
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板(古墳)-鶏足院
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