子産みの栃伝説

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子産みの栃・概要: 鳥居峠にある栃の巨木で、幹の下部に大きく口開けた空洞が大きな特徴の1つとなっています。伝承によると、栃の幹の空洞の中に赤ん坊が捨てられ、偶々子宝に恵まれない村の夫婦が鳥居峠を越えようと当地に近づいた際、赤ん坊の泣き声がしたので、空洞を覗いて見ると、可愛い赤ん坊の存在に気付きました。夫婦は日頃から御嶽山神社を信仰し、子宝祈願をしていた事から、この赤ん坊は御嶽の神からの授かりものと感じ、2人で育てる事を決めました。しかし、妻は本当の母親ではない為、母乳が出るはずもなく、どうしたものかと困っていると、ふと、この子が御嶽の神からの授かりものならば、この栃の木も特別な力が宿っているに違いないと悟り、この木の近くに落ちていた実を煎じて飲んでみると、不思議な事に急に乳房が膨らみ、信じられないくらいの母乳が出るようになったそうです。その話が広まると子宝や乳の出に御利益があるとして信仰の対象となり何時しか「子産の栃」と呼ばれるようになったと伝えられています。
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※「木曽路(中山道):歴史・伝承・伝説」は「郷土資料辞典」、「日本の城下町」、「観光パンフレット」、「観光地案内板」、「関係HP」等を参考にさせていただいています。ただし、推論、私論が多い為、参考にする場合は自分で現状や資料などで確認してください。リンクはフリーですが写真、文章の利用は許可しませんので御理解の程よろしくお願いします。