諏訪神社(長野市)概要: 浅川諏訪神社は長野県長野市浅川西条字平間に鎮座している神社で、諏訪大社の分霊を勧請したのが始まりと伝えられています。当地域は鎌倉時代初期に清和源氏棟梁源義家の7男源義隆の子供である頼隆が相模国毛利庄から幕府の御家人、若槻庄の地頭として当地に入り若槻姓を名乗った事から、領内の村々は源氏の氏神である八幡神を信仰する傾向が強かったようです。応永11年(1404)、当時の信濃国守護の細川慈忠により本拠である若槻山城が攻撃され落城、これにより若槻氏による支配地域に変化が生じ諏訪神を信仰する村が生まれた可能性があります。
現在の浅川諏訪神社本殿は室町時代中期(1450年頃)に建てられたと推定される建物で一間社流造り、こけら葺き、高さ3.3m、幅1.1m、奥行2m、長野市内に現存する神社本殿建築の遺構として最古級として貴重な事から平成5年(1993)に長野市指定有形文化財に指定されています。本殿覆屋は江戸時代末期の安政2年(1855)に造営されたもので、木造平屋建て、切妻、銅板葺き、平入、外壁は真壁造白漆喰仕上げ。拝殿は明治17年(1884)に造営されたもので、木造平屋建て、入母屋、銅板葺き、平入、桁行4間、正面1間唐破風向拝付き、外壁は真壁造白漆喰仕上げ。祭神:建御名方命。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-長野市教育委員会・西条諏訪社保存会
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