閻魔堂(野沢温泉)概要: 案内板など無く詳細は不詳ですが同じ野沢温泉内にある「えんま堂」と同様に十王信仰が行われていたと思われます。御堂は入母屋、銅板葺、平入、白木造、桁行3間、梁間2間、室内に間仕切は無く、正面棚に閻魔像や奪衣婆像を始め十王像(秦広王・初江王・宋帝王・五官王・閻魔王・変成王・泰山王・平等王・都市王・五道転輪王)が安置されています。開口部に上部には「勧善懲悪」の額が掲げられ、扉などが無く誰でも参拝出来るようになっています。因みに十王は死んだ人間の善悪を判断する裁判官で秦広王は初七日・初江王は二七日・宋帝王は三七日・五官王は四七日・閻魔王は五七日・変成王は六七日・泰山王は七七日・平等王は百ヶ日・都市王は一周忌・五道転輪王は三回忌にそれぞれ裁判が行われ、人間界ではそれに併せて法要が行われます。一説には法要はその裁判が無事に済むように祈祷する意味合いがあるとされます。
|