百番観音(野沢温泉)概要: 百番観音の創建は野沢温泉の住民が先祖の供養の為、天保10年(1839)から弘化4年(1849)頃に坂東三十三番(永延2年:988年、花山法皇が坂東8州:ほぼ関東一円に点在する由緒正しい寺院33箇所を巡礼したと伝えられています。)、西国三十三番(養老2年:718年、徳道上人が閻魔大王の託宣により関西地方にある33箇所の霊場を選定したと伝えられています。)、秩父三十四番(文暦元年:1234年、現在の埼玉県秩父地方にある34箇所の霊場が選定されたと伝えられる)の合計百の観音霊場の石仏や石碑が建立されました(各霊場の土を持ち帰り石仏の下に埋めたと伝えられています。)。ツツジ山山頂付近は野沢温泉の中心から見ると北側に当たる為、鬼門鎮守として観音堂が設けられ古くから信仰され、各自が持ち寄って約5000株のツツジが植えられた事でツツジの名所にもなりました。ツツジ山百番観音は昭和63年(1988)に野沢温泉村指定名勝に指定されています。
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