熊薬師堂(野沢温泉)概要: 養老年間(717〜724年)に発見された野沢温泉の発祥の地とされ、堂宇の裏には源泉があります(一説には深手を負った熊が源泉で傷を癒しているのを猟師が見つけのが野沢温泉の始まりと伝えられています。)。御堂は華美な装飾を排した建物で桁行2間、入母屋、金属板葺、妻入、開口部に扉が無く、内部には薬師三尊(中尊:薬師如来像・左脇侍:日光菩薩像・右脇侍:月光菩薩)が祀られ多くの奉納物で囲われています。薬師如来は全ての病を治す法薬を与える医薬の仏とされる為、温泉の効能を頼りにくる湯治客の信仰を集め野沢温泉の中にも薬師堂が幾つか点在しています。この源泉が野沢温泉の発祥の地である事から古くから神聖視され信仰の対象になっていたのかも知れません。近くにはこの源泉を利用した共同浴場熊の手洗湯がありその歴史を伝えています。
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