湯殿山碑（野沢温泉）概要： 湯殿山碑は野沢温泉の温泉街の一角に建立されています。 由来等は不詳ですが、石碑に刻まれている文字から出羽三山（山形県鶴岡市）の一翼を担う湯殿山信仰の石碑だと思われます。湯殿山神社の御神体である巨石の頂部からは温泉が湧き出ていて、御神体全体が温泉成分により赤褐色に色づいています（御神体は長く「語るなかれ」「聞くなかれ」と信者達も信仰上の秘密だった存在で、観光化された現在も境内の写真撮影は禁止されています。）。このように湯殿山と温泉とは密接な関係があり野沢温泉でも信仰されたように思います。このように出羽三山信仰が全国的に広がりを見せるのは、修験道と強く関係があり、各地の修験同士が密接に繋がり、講を組織すると出羽三山の麓の宿坊まで案内したそうです。勉強不足の為、野沢温泉ではどのような講があったのかは分かりませんが、このような立派な石碑が建立されていることから信仰が篤かったと思われます。
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