釜神(野沢温泉)概要: 麻釜を見下ろす位置に鎮座し、明治14年(1881)に創建されました。祭神は大己貴命(オオナムチノカミ)と少彦名神(スクナヒコナノカミ)の両神で、共に医療の神として信仰されてきました。名称と麻釜との位置関係から麻釜の守護神として勧請されたと思われます。大己貴命=大国主命と少彦名神は国土の開発の傍ら多くの温泉を発見し、その効能と温泉療法を広く知らしめた為、温泉神や医療の神とされました。このような御利益から温泉地では同じく医薬に御利益がある薬師如来と共に祀られている例が非常に多い神様です。野沢温泉には湯治客が多かった為、病気快癒を祈願する人も多かったと思われます。現在でも毎年4月に行われる例祭には麻釜源泉を利用する宿主が参列し信仰しています。
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