島崎藤村旧宅(佐久市)概要: 島崎藤村旧宅は長野県佐久市前山に位置している古民家です。島崎藤村が明治32年(1899)から明治38年(1905)までの6年間、現在の小諸市にある小諸義塾で講師をしていた時住んでいた宅邸です。この間島崎藤村は教鞭をとる一方で執筆活動も積極的で「千曲川スケッチ」などの制作をおこなっています。「千曲川スケッチ」は藤村が小諸時代に小諸の町や千曲川の自然、小諸に生活する人達を描写したもので、今まで詞的作品が多かった事から藤村作品の分岐点になったとも言われています。
島崎藤村旧宅は大正9年(1920)に1度解体の危機がありましたが、藤村の文学的偉業から旧跡の保存が高まり本間氏を中心に佐久市前山南(本間氏の敷地)に移築され、昭和47年(1972)に本間氏から佐久市に寄贈され昭和49年(1974)に島崎藤村生誕100年を記念して現在地(貞祥寺境内)に移築保存されることになりました。島崎藤村旧宅は元々小諸藩の下級武士の武家屋敷だった建物で、木造平屋建、寄棟、茅葺(鉄板覆い)、平入、内部は書斎(8帖)、居間、和室(2室)、土間で構成されています。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-佐久市教育委員会
|
|